2020.04.29

予防の第一歩(感染の窓)

むし歯の原因となるミュータンス菌は、まだ乳歯の生えていない赤ちゃんのお口のなかには存在しません(赤ちゃんのお口の中は無菌状態)。
ミュータンス菌はツルツルした面にだけくっつく性質を持っているため、歯が生えるまではくっつく場所がないためです。

このミュータンス菌は、赤ちゃんに一番近い人から感染します。
赤ちゃんとのスキンシップや、同じスプーンや箸を使った食事などで、唾液を介して感染するのです。
特にWindows of infectivity(感染の窓)と呼ばれる生後19ヶ月から31ヶ月の間、1歳半くらいから2歳半くらいの時期に感染することが多いといわれます。

ただし、感染を恐れてスキンシップまで避けるというのは大間違い。お母さんのお口の中の善玉菌をお子さんに移してあげることも必要です。善玉菌が住み着いてしまうと、今度はむし歯菌が感染しにくくなります。

要は、感染しやすいといわれる1歳半から2歳半の時期にむし歯菌が移らなければ、その後いくら唾液と接触したとしてもむし歯にはならないのです。

問題はお母さんのお口の中のむし歯菌の量です。妊娠中は不規則な生活や偏食、つわりなどでどうしてもお口の中の衛生状況がおろそかになり、お口の中が汚れやすい状況になります。また、治していないむし歯があると益々ミュータンス菌が増加します。

むし歯があればまず治すこと。唾液検査を受けて、むし歯菌の比率が多ければ3DSを行って除菌しておきましょう。
できれば妊娠前から定期的に歯科検診を受けておくことをお勧めします。