2020.10.11

子どもの歯が黒いと感じたら

1・進行したむし歯
 ぽつんと黒い点があったり、溝に沿って黒い線がついている場合、むし歯が進行しているかも知れません、歯科医院で確認してもらいましょう。初期であればフッ素を塗って様子をみたり進行してるようなら、削って詰め物をする必要があります。なかにはレーザーや特殊なセメントなどで削らない治療もあります。

2・神経に問題がある場合
 1本あるいは数本の歯が全体的に(灰色や茶色)っぽい場合、歯の神経に異常がある可能性があります、転んで口を打ったり、なにかにぶつかったりして外から力が加わり歯の根を打撲して神経が死んでしまっているかもしれません。神経が死んでしまうと断裂した毛細血管から象牙質に、血液が流れでて変色してしまうのです。治療としては、歯の状態や年齢などを考慮して、特に問題ない場合は様子をみる場合もありますが、神経を取り歯の根の治療を行なう必要があるかもしれません。

3・着色よごれ(ステイン)
 ワインやコーヒーに代表されるステインですが、お茶やチョコレートやカレーなど色の濃いものやリンゴなどの果物、緑黄色野菜も原因となるので、子どもでもステインは歯の表面につきます。お家でのケアでも除去できる場合もありますが、強くこすりすぎたり硬い素材のもので行なうと歯のエナメル質や歯ぐきを傷つけてしまうこともあるので注意が必要です。
ステインは直接むし歯の原因にはなりませんが、歯科医院でクリーニングしてフッ素塗布をしてもらうのもひとつの方法です。

4・サホライドによるむし歯処置
 サホライドとは、むし歯の進行を止めるための薬のことで、歯を削る必要のない処置のため、小さな子どものむし歯の治療に用いられることがあります。このサホライドの成分のひとつである銀が、むし歯に吸着し酸化して黒く変色するためです。乳歯の場合は白い歯にもどることはないので生え変わりを待つしかないので、治療前に歯科医師と相談のうえ行いましょう。

お子さんの歯が黒いとかんじたら、むし歯や神経に問題がある場合永久歯との生え変わり、歯並び等への影響や、口の中の環境の改善をしないと永久歯のむし歯も同じような状態なる事も考えられますので御注意ください。

・かみ合わせが悪くなる

抜けた歯の両隣の歯が傾いたり移動したり、抜けた歯のかみ合わせの歯が伸びてきたりして、かみ合わせが悪くなります。

・顎関節症を起こす

かみ合わせが悪くなる事で、起こる場合があります。

・見た目

歯並びのバランスが悪くなり、笑ったときの印象に影響が出たり。かむ力が弱くなることで顔の筋力が低下する事で、しわやたるみ等で老け顔になってしまうことも。

・他の歯がもろくなる

残りの歯に余分な力がかかったり、歯ブラシがうまくあたらなかったりすることで健康な歯に負担がかかりやすくなります。

・発音障害

抜けた歯の位置によっては、言葉が聞き取りにくくなることもあります。

・認知症

かむ力の衰えと、かむ回数の減少が脳の活性化に密接な関係があると言われ将来的な認知症につながる可能性がないと言えません。

・治療期間、治療費

抜けた歯を放置する事でお口の中の環境が変わり、歯並びも変化すると、さまざまなトラブルが生じて、他の歯の治療が必要となれば結果的に治療の期間、費用に影響が出ます。
治療の方法は入れ歯、ブリッジ、インプラントなどいろいろありますので、歯科医院でご相談ください。